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2022年7月 神楽塾高知遠征

今年は私の念願であった事柄が一つ達成できた年になりました。
道場生有志数名と共に正岡師範に逢いにゆく事、そして言わずもがな稽古をつけて頂く事。
私の道場設立時よりの目標、と言うより夢でした。
今までの私が果たすべき役割というのは、「中島の師匠なら会ってみたい」と道場生に思って
もらえる様、精進する事でした。子を見れば親が分かる、の如く、弟子を見れば師が分かる。
私自身に多少なりとも魅力と実力が無くては、師が近場に居られるのならば何の問題もないけれど、
片道5時間と数万円を掛けて、また仕事等のスケジュール管理をし、その師に会いに行こう、とは少し難し話と思います。
私が道場を設立して、稽古生に与えられる最大の恩恵とは、間違いなく正岡師範に引き合わせる事でした。
普段の稽古も勿論重要ではありますが、殊更武道に於いては
「3年稽古するより、3年師を探せ」と言われる程、師とは重要なファクターです。
師範に逢い、話を聞き、手解きを受ける。まだまだ私では届きえない、遥か高みの合気道に触れる。
そして凌雲館道場は合気道専門道場です。
その外観、佇まいから、道場内の隅々まで、館長竹玲先生と師範正岡翁の不断の研鑽により磨き抜かれております。
そんな空間での稽古も貴重な体験です。
時折しもコロナ第7波で残念ながら遠征を断念せざるを得ない方もいましたが、また次の機会もありましょう。


<璞合氣 凌雲館道場>

さて、今回は2泊3日の旅になりました。
かなりの猛暑ではありましたが、2日間、可能な時間の限り師範に稽古をつけて頂きました。
今回、道場生には師範に関する情報はほぼほぼ渡さずに参りました。
余計な先入観のないまま、稽古に臨む事が初回の命題です。
今まで培ってきた己の身に宿したものがどれ程通用するのか、或いはしないのか。
初めて取る師範の手から何を感じるのか。ありのままで向かって頂きたかった。
師匠は今年で80歳を迎えれますが、やはり皆一様に感動があった様です。
稽古に行こうと思ったらかなり遠方ですが、皆の感想の総括が「また来たい」であった事に
全てが集約されている気がします。私も嬉しい限りです。

<竹玲館長よりおもてなし>

初日、道場に着いたら挨拶もそこそこに、道着に着替える間もなく稽古が始まってしまいました(笑)。
入身転換の稽古から。
お師匠様でしか体現出来ない、見事な陰と陽との結び。ぶつかってぶつからない、という際の際。
生命の誕生こそが万象の真理(と思ってます)。「誕生」の裏には不可避の「死」という大前提があり、
それは心寂しい事に違いはないが、死とは新たな命へのバトンである。
それは即ち循環という自然の摂理であり、巡る巡る恵みである。
単なる技や術ではなく、「宇宙法則の武道的表現」としての合気道をお師匠様から
深く汲み取り、学んでくれる事が私の理想であります。
この日を以って神楽塾の新たな誕生日となったに違いありません。

神楽塾初となる昇段審査も行われました。
初めて師範にみて頂く審査でしたが、よい緊張感の中で、今までの稽古の成果を存分に発揮された
よい審査演武だったと思います。
初段~参段位審査に於いて、それぞれに師範よりお褒めの言葉を頂きました。
そして審査の作法。座る位置や座礼の法など、その意味も踏まえて解り易くご教授下さいました。
これぞ武道を学ぶ上で喜びの一つでもあります。

<明神丸>

夕刻までしっかりと稽古をつけて頂き、夜は高知県名物「カツオのたたき」を食べにGO!
有名店「明神丸」にて高知の海の幸を堪能しました!
皆の感想が「何を食べても旨い!」だったので私も嬉しかったですね^^
他県へ遊びに(合気道は神遊び)行く醍醐味でもあります。
あ、感染対策は勿論しっかりして参りましたよ。
それと高知の地酒「土佐鶴」。私はお酒が全く飲めない下戸なので、乾杯から
ジンジャエールなのが申し訳ないのですが、皆大層ご満悦でした!

着いたかと思ったらもう帰る日になり、最終日は朝から夕方までの稽古。
稽古内容の深い処は私の語彙力が及ばないのでいつもの如く割愛。
一教や入身転換、それと入身の極意の一端を重点的に稽古つけて頂きました。
一番大きな収穫はこれからの稽古の方針を頂けた事でしょう。各個人、思うところがあったと思います。
これからどの様に稽古を重ねていけば良いのか。ただただ体を動かしているだけでなく、
妥協や忖度ではなく、合気道の理念と言われる和合とは何なのか。
身体から神体へ、誠を練り上げる。そんな道を楽しんで往きたいと思います!

                                          令和4年 8月 2日