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合気道の書籍紹介 合気ニュース32・33・34号
とんでもなく久しぶりになってしまいましたが
合気ニュース(初期)の紹介です。
<合気ニュース32・33・34号>
合気ニュース32号からは斎藤守弘先生のインタビューです。
32号表紙の斎藤先生の足(足首)は一体どうなってんだっ!?これは写真一枚で鍛錬の凄まじさを物語っていますね。
さて、岩間の斎藤先生と言えば初心の人ならいざ知らず、合気道をやっている人ならばほぼご存じの事でしょう。
斎藤守弘先生が通名ですが、本名は斎藤森造先生とおっしゃいます。
「守弘」の名は開祖に頂いた名であるそうです。
これは斎藤先生ご著書の「合気道 剣・杖・体術の理合」(全5巻)の表紙裏にも記されています。
32号から34号まで斎藤先生のインタビューが続くのですが、流石に斎藤先生。
3号連続で取材掲載されている先生は他にはおりません。
数々のお弟子さんの中でも最長である23年間開祖にお仕えされた斎藤先生であればこそ。
そして開祖について合気道について語られる秘話に、十分なボリュームだとは思うのですが、
読む側としてはそれでも、おかわりが欲しいところです。
<32号 8ページ 抜粋>
斎藤先生
「大先生はどこへも行かれない、岩間だけでしょう。だから岩間に残さなくてはならない。
先生は戦争中は忙しかった。あちこちに、古いお弟子さんがいたって大先生に習うのは、ほんの少し。
後輩は皆、先輩に習うわけ。大先生自身は、ずっと岩間で、どこにもいかないから我々はラッキーだったね。
戦争中は、大先生は自分が研究した武道を、軍から無理やり命令されて、敵を倒すための、人を殺すための手段
として教えさせられたり中野の学校からも凄い技を教えてくれといわれてやってきたけど、戦争が終わって、
その必要がなくなった。やっと大先生自身の考えていた和合の合気道、先生の信念のとおりの合気道がやれる、
専心できると喜んでいたね。
毎朝毎朝、神に祈って稽古をつけてくれる。」
斎藤先生のVHS、DVDなどもいくつか販売されています(それもまた書籍紹介に書きます)が、
ここまでの背景を知ってから見ると、また違った見方が見えてきます。
力強さや形(型)や美しさが、真っ先に思いつく印象だと思いますが、
「心」まで踏み込んで学べる気がします。
<開祖ご夫婦と斎藤先生ご夫婦>
そしてこの32号からですが、以降の合気ニュース誌には
「斎藤守弘先生の合気道講座」が連載される事となります。
連続写真と解説付き。おそらくその後、港リサーチ社から出版される本の原型かと思われます。
<斎藤守弘先生の合気道講座>
次回、合気ニュース35号は米川成美先生のインタビューです。
ご存じの方はどれほどおいででしょうか?
のんびりお待ちください^^
令和7年 11月 7日